透析の話し

第6回 バスキュラーアクセス その1

バスキュラーアクセスとは血液を体外に導き、透析して血管内に戻す経路のことをいい、血液透析を行なう上で絶対必要なものです。俗に“シャント”とか“ブラッドアクセス”と呼ばれていますが、国際的には“バスキュラーアクセス”と呼ばれており、日本でもこの呼び方が主流になっています。
バスキュラーアクセスの種類としては(1)自己血管内シャント、(2)人工血管内シャント、(3)動脈表在化、(4)留置カテーテルなどがあります。日本では(1)と(2)を合わせた内シャント(血流豊富な動脈と静脈をつなぎ合わせて作ったバスキュラーアクセス)が96%以上を占め、当院では全員の患者さんが内シャントを使って透析を行なっています。

理想的なバスキュラーアクセスの条件として、次のようなことが上げられます。

  1. 穿刺が容易であること
     
  2. 必要な血流量が確保できること
     
  3. 長期的に良好な開存性を有すること
     
  4. 止血が容易であること
     
  5. 心臓への負担が少ないこと

バスキュラーアクセスは透析をするためになくてはならない大切なもの(命綱)です。バスキュラーアクセスを長持ちさせる秘訣は「閉塞・狭窄」「感染」「出血」を予防することです。

次回はシャントの閉塞・狭窄についてお話しましょう。 >>つづきを読む。

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