透析の話し

第1回 腎臓の働き

シリーズ第1回の今回は≪腎臓の働き≫について勉強しましょう。
腎臓の働きには、以下の5つがあります。

  1. 体内の不要な物質(老廃物)の排泄と代謝
    体に不要なものを体外へ捨てます。
     
  2. 電解質バランスの維持
    電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム、リンなど)の調整をします。
     
  3. 酸塩基平衡の維持
    体液の酸性、アルカリ性を調節します。
     
  4. 体の水分の保持
    体内の水分量を適正に保ちます。
     
  5. ホルモンの産生と作用部位の発現
    造血ホルモンのエリスロポエチンや血圧調節ホルモンのレニンを作ったり、ビタミンDを活性型ビタミンDに変えたりします。

透析技術はこの30年で大きく進歩したとはいえ、腎臓と全く同じ働きをすることは出来ません。
上記の1~4は血液透析で代用出来ますが、5は透析では補えないので薬や食事療法で対処して行きます。
また、腎臓は一年365日一日も休まず働き続けますが、血液透析は一回4~5時間を週3回しか行なわないので、透析患者さんの腎臓の働きは絶対的に不足しているといえます(たとえば4時間透析の人では一年にわずか26日しか腎臓が働いていない計算になります)。
だから、透析を受けながら元気に長生きする為には日常のセルフケア(自己管理)がどうしても必要になって来ます。

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